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同じものはひとつとしてない
〜生命の記録を描いて思う〜

小池 誠
 

自分自身、障害をもちながら創作活動をつづけてきました。
最初に思うことは、
「アートに障害はない」
「アートは自分自身」
「アートはナンバーワンではなくオンリーワン」
ということです。
 そのような観点から見れば、アートは障害者にとって社会で自分を活かせる最も有効な方法だと思います。

 障害をのある方が、この社会で生きて行くことは本当に大変なことだと思います。「人は生まれもって平等」ということを高らかに歌い上げている社会ですが、現実の社会はうたい文句とはかなりかけ離れています。
 でもね、本当のことを言わせてもらえれば、この世の現実を冷静に観察すれば、この広大な宇宙で同じものはひとつとしてないのです。その命は同じく尊くても、全てのものは生まれた時から違います。
 人間もひとりとして同じ人はいません。それもかなりの幅があります。
 それが本来の姿なのです。

 障害があるということはその人にとっては本当に大変で悲しいことです。障害が大きければ大きい程その人に与える影響は量り知れません。その人の一生までも変えてしまいます。
 私も青春時代の真っ盛りに難病に冒され障害者になりました。当時、顔には出しませんでしたが、ひとりになった時、悲しくて悔しくて家の裏の石垣を何度も叩いて泣いたことがあります。
 その時思ったのです。
 これから先も、自分から無くなったものだけを数え悲しみ泣いているだけなら、将来喜びも幸せも何も掴めないと。
「現実を直視すること。障害を早く受け入れること。無くなったものを嘆き悲しむのではなく自分に残されたものをしっかり見て、それを活かして何かを掴もうと」
 もちろん最初は無理がありましたが、意識改革と時間が少しずつ自分を変えて行ってくれました。
 そして、「障害を活かすも殺すも自分次第ということ」に気が付きました。
 お陰様で私は絵を描いたり、物を作ったり、いろいろな物事を思惟することが好きでしたので、その世界を活かして健常者にはできない、思いつかない世界を作り出して自分を活かそうと思いました。
 そして、アートと言葉による探究と創作が始まりました。
 この世界はやればやるほど深く、今でも試行錯誤、悪戦苦闘の日々は続いていますが、その中で自分なりに気が付いたことが冒頭に書いたことです。
 
 アートは健常者や他人と勝敗を競わなくても自分なりに何かをしっかり掴めると思います。勝敗を競う人たちもいますが、私は競わなくても本来の自分を見つけ無心に精一杯表現することで個々の生命が素直に輝いて生きられると思います。
 
また、障害者は健常者が思いもつかない経験をしている分、健常者にはない視点で世界を観察し表現出来ると思うのです。そして、健常者が気付かない貴重な事を伝えてくれると思うのです。
 
 私たちのいろいろな表現が社会で役に立ち、いつか障害者という域を越え、私達が少しでも自然に輝くことを願わずにはいられません。

小池 誠 プロフィール
1957年生まれ。骨肉種による左足切断、肺の一部を摘出。1990年の個展開催を皮切りに、公募展、グループ展、エッセイ執筆と多方面にて活躍。第3回アートビリティ大賞受賞(1991年)。

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